全国保育士養成協議会が2019年12月25日にホームページ上で問題に誤りがあったとして追加で3名に対し合格通知を書面で発送したことを発表しました。
問題箇所
「子どもの保健」問11において発達支援法の支援対象範囲を問う問題で正しい組み合わせを選択できないため、正答なしとして処理されました。
発達支援法の改正
平成17年4月1日の法改正で支援対象が拡大しました。
発達障害者支援法施行規則
発達障害者支援法施行令第一条の厚生労働省令で定める障害は、心理的発達の障害並びに行動及び情緒の障害(自閉症、アスペルガー症候群その他の広汎性発達障害、学習障害、注意欠陥多動性障害、言語の障害及び協調運動の障害を除く。)とする。
https://www.mhlw.go.jp/topics/2005/04/tp0412-1d.html
これまで知的障害を対象としていましたが、心理的発達の障害と行動及び情緒の障害も対象にするとしたものです。
試験との照らし合わせ
今回の試験では場面緘黙、反応性アタッチメント障害(反応性愛着障害)が支援対象外とされていました。
どちらも精神的な発達の障害として定義されているので問題が誤っているということになりました。
テキスト等でもこの2点はしっかり触れられるもので非常に重大な問題です。
試験終了後解答が全国保育士養成協議会から発表されますが、正しくなかった問題は予め解答なしとして発表されます。
今回はなかなかレアなケースですね。
情報元
平成31年保育士試験(前期)の追加合格等について
http://www.hoyokyo.or.jp/exam/20191225.html
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